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地域サービスナンバーワンを目指してカスタマーサービスを追求し続ける

1979年に創業し、地元で長く不動産事業を手がけている会社がある。それが狭山不動産だ。
これまでの歩みと現在の取り組み、そして今後の狭山不動産をどうしていきたいか、伊藤宣明社長にお話を聞いた。

狭山不動産のこれまでの歩みについて教えてください。

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私ども狭山不動産株式会社は、昭和54年の創業以来、埼玉県西部地域を中心に「ゆとりある街づくり」をテーマに、地域の皆様と心の通ったお付き合いのできる会社を目指してまいりました。
創業当初は企業の社員様向けに法人営業を行っておりました。それからある企業のために動いていた用地買収案件が流れてしまったのをきっかけに土地の分譲を開始し、分譲事業を手がけるようになりました。
注文住宅を手がけるようになったのは自分の体験がきっかけです。実家の家を建てるのに2世帯住宅を検討していたのですが、上がってきた間取りがしっくりこない。だったら自分で考えようと思い、狭山市内の建築士と相談し ながら家を作りました。この時、家を自分で作ることの楽しさを知りました。その楽しさを感じて欲しいと思い注文住宅事業を立ち上げたのです。
その後、造って終わりではなく、引渡し後もお客様のフォローをきちんとしたいと思いアフターメンテナンス部門を立ち上げました。
こういった流れから現在では賃貸から始まり分譲、注文、アフターと地域で暮らし始めてから一貫してお客様の暮らしに関われる会社として歩んできました。

狭山不動産ってどんな会社ですか?

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意外かもしれませんが、不動産の賃貸や売買、注文住宅だけでなく、公民館や学校等公共施設の建設、不動産の相続対策や資産活用の相談にも応じています。
地元の皆様からそういった相談を受ける機会も多く、そういった相談から土地をお預かりしたり、分譲することも多いのです。
また、地域に住まわれている高齢者の方々のご要望もあり、介護付きホームの運営も行っています。
単なる物件の売買や賃貸を行う不動産会社ではなく、地域に「住まい」という生活に関するあらゆる場面でサービスを提供できる不動産会社なのです。
だから「どんな会社?」と聞かれたら「不動産を核にした住生活のサービスを提供する会社」といったほうが良いかもしれません。 まだまだ、お客様に満足できるサービスを提供できているとは考えていませんので日々改善をしながらより良いサービスを提供できるように努めています。

狭山不動産が大事にしているものとは?

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例えば、狭山不動産ではフリープランの分譲住宅を提供していますが、間取りの打合せのときには必ずその人の生活するシーン、暮らしのシーンを思い浮かべながら提案をするように伝えています。 フリープランの良さはお客様の暮らしに生活のシーンに合わせた家づくりが出来ること。建売住宅は間取りに生活を合わせるという感じがしてならない。お客様の生活や暮らしは世帯ごとに違うはず。だから狭山不動産ではそれぞれの家族の暮らしに合わせられるようにフリープランでの分譲住宅を提供しています。根底にあるのは「自分がお客様の立場だったらどう思うか?それで満足できるのか?」という考え方があります。これは分譲住宅だけでなく、注文住宅や賃貸すべての事業に当てはまると思っています。
まだまだ、全従業員にその考え方が浸透しているとはいえませんが、お客様の立場にたって「住まい」「暮らし」を提案できる人が集まる集団でありたいと考えています。

狭山不動産は今後どのような会社を目指しているのでしょうか?

地元の狭山市を中心に事業を展開してきましたが、私たちは規模の拡大は考えていません。規模の拡大よりもより地域の皆様に愛される企業、地域に貢献できる企業として堅実に事業を進めて行きたいと考えています。 地域に貢献できる企業となるための活動の一つとして、CH活動をスタートさせています。CHとはカスタマー・ハピネスの頭文字をとったものです。CS(カスタマー・サティスファクション)顧客満足を標榜している会社は多いのですが、弊社はお客様の幸せ(ハピネス)に貢献したい。その想いからこの活動をスタートさせました。どんなことをしているかというと外部から講師を招いてマナー研修を実施して社員教育を実施したり、地域へイベント活動などをしています。 このような活動を通してお客様だけでなく、社員や地域の皆様のハピネスをお届けできるように取り組んでいます。 事業領域に関しては、日本社会の高齢化という背景からリフォーム事業を強化しています。この狭山市でも高齢化は進んでおり、お客様から相談を頂くケースが増えています。弊社で住宅を購入して頂いた方、家を建てて頂いた方だけでなく、迅速に対応できる体制を整えて行きたいと取り組んでいます。 社長 次世代の狭山不動産を、そしてこの地域を担う人材を輩出するために、人材育成にも着手しています。 その活動の一つとして、新卒採用も開始しました。先輩達からOJTで仕事を学んだ若い世代が確実に成長してきています。 時間はかかるかもしれませんが、会社だけでなく、社会で活躍できる人材を育てていくことも重要であると考えています。

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最終的にはこの地域で「住まいに関する相談は狭山不動産にお願いすれば賃貸、売買、注文、リフォーム、高齢者住宅、資産活用等すべて安心してお願いできる」という関係性をお客様とずっと築いていきたいと思っています。 そのために私たちはお客様に幸せを与え続けられるように日々努力していきます。

あとがき

伊藤社長が大事にしていること。それは「みんながハッピーになってもらいたい」という想いだ。伊藤社長は元々証券会社で営業をしていたそう。当時はオイルショックなどがあり、お客様に結果的に迷惑をかけてしまったという。そんな思いを持ちながら不動産業をはじめ、「自分が提案したことでお客様が喜んでもらえることにすごく嬉しく、とてもやりがいを感じた」と昔を懐かしみ嬉しそうに話をしていたのが印象的であった。これまでお客様に対していたらなかった点を反省しつつ、地域で愛される会社になるよう精進していくことを力強く語っていた。