不動産ブログ

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2026-09-04
中古住宅の購入後にかかる費用|入居後1年間の一覧

中古住宅の購入後にかかる費用|入居後1年間の一覧

中古住宅の購入後1年間は、不動産取得税、固定資産税・都市計画税、火災保険・地震保険、修繕、引っ越し、家具・家電などの支出が考えられます。金額は建物の状態、固定資産評価額、保険契約、家族構成で大きく変わるため、物件価格だけで判断せず、購入前に「いつ・何に・いくら必要か」を一覧にした資金計画が重要です。

結論:購入後の費用には全国共通の定額はありません。この記事の条件で作成した予算例では、入居前後から1年間に約80万~203万円を見込みます。ただし、これは公的な平均額ではなく、資金不足を防ぐための試算です。住宅の軽減措置や売買時の精算、修繕内容により実額は大きく上下します。

この記事でわかること

  • 中古住宅を買った後に必要となる主な費用
  • 不動産取得税と固定資産税・都市計画税の違い
  • 入居後1年間の支払い時期と予算例
  • 戸建ての維持費を購入前に確認する方法
  • 狭山不動産で物件価格と諸費用をまとめて相談するメリット

「中古住宅なら新築より価格を抑えられそう」と考えていても、家を買った後の税金や保険、修繕まで含めると、想定より現金が必要になることがあります。

そこで今回は、中古住宅の購入後にかかるお金を、入居後1年間の費用一覧として初心者向けに整理します。

中古住宅の購入後に必要な費用を確認する家族

中古住宅は物件価格だけでなく、税金・保険・修繕・新生活費まで含めて資金計画を立てることが大切です。

まず押さえたいポイント|購入後の費用は3種類に分ける

中古住宅の購入後にかかる費用は、次の3種類に分けると整理しやすくなります。

  • 税金不動産取得税、固定資産税、都市計画税など。制度や固定資産評価額によって変わります。
  • 住まいを守る費用火災保険・地震保険、点検、修繕、将来の工事に備える積立です。
  • 新生活の費用引っ越し、家具、家電、カーテン、照明、エアコンなどです。
住宅ローンを組める金額と、無理なく返せる金額は同じではありません。購入時の諸費用に加えて、入居後の税金や修繕用の現金を残せるかまで確認しましょう。

中古住宅の購入後1年間にかかる費用一覧

以下は、税金・保険・修繕・引っ越し・家具家電を含めた資金計画の例です。公的な平均額ではなく、購入前に予算枠をつくるための目安としてご覧ください。

費用予算例金額を左右する主な条件
不動産取得税0万~20万円固定資産評価額、築年、床面積、耐震要件、住宅・土地の軽減措置
固定資産税・都市計画税10万~18万円課税標準額、立地、土地・家屋の評価、売主との精算方法
火災保険・地震保険10万~35万円所在地、構造、補償範囲、保険金額、保険期間、割引
入居前後の修繕20万~60万円給湯器、水回り、内装、屋根・外壁、設備の状態
引っ越し10万~20万円人数、荷物量、距離、時期、曜日
家具・家電20万~50万円買い替える品目、部屋数、エアコンや照明の有無
合計80万~203万円住宅と家計の条件を置いた試算。実額を保証するものではありません。
入居前後から1年間の予算例
売買契約時や引き渡し時に支払う仲介手数料、登記費用、印紙税、住宅ローン関係費用は、この表に含めていません。購入時の諸費用として別に確認が必要です。火災保険料も引き渡し前に支払う場合があります。

家を買った後の税金|不動産取得税と固定資産税

不動産取得税は購入時に一度かかる県税

不動産取得税は、土地や家屋を取得したときに課税される税金です。売買価格そのものではなく、原則として固定資産課税台帳に登録された価格をもとに計算されます。

埼玉県では、自分で住む中古住宅について、築年・耐震性能・床面積など一定の要件を満たすと、住宅の新築時期に応じた控除を受けられる制度があります。2026年4月1日以降に取得する場合、床面積要件は40平方メートル以上240平方メートル以下です。

軽減は中古住宅なら自動的に必ず受けられるわけではありません。納税通知書が届いたら内容を確認し、物件所在地を所管する県税事務所へ必要書類と手続きを確認しましょう。

固定資産税・都市計画税は毎年かかる

固定資産税は、毎年1月1日時点で土地や家屋を所有する人に課税されます。都市計画税は、市街化区域内の土地・家屋が対象です。

狭山市の計算式は課税標準額×税率で、固定資産税率は1.4%、都市計画税率は0.2%です。ただし、住宅用地には課税標準の特例があり、単純に売買価格へ1.6%を掛ける計算ではありません。

年の途中で中古住宅を買う場合、固定資産税・都市計画税を引き渡し日などに応じて売主・買主間で精算する契約が一般的です。これは当事者間の精算であり、その年の納税義務者が変わるという意味ではないため、売買契約書や精算書を確認します。

中古住宅の税金と保険料を計算する様子

家を買った後の税金は、税率だけでなく固定資産評価額や軽減措置を確認して試算します。

火災保険・地震保険|補償内容と支払時期を確認

住宅ローンを利用する場合、金融機関から火災保険への加入を求められることがあります。保険料は建物の所在地・構造・築年数、保険金額、補償範囲、免責金額、契約期間などで変わります。

水災、風災、盗難、破損・汚損などをどこまで付けるかによっても保険料は変動します。保険料の安さだけでなく、物件のハザード情報や周辺環境と補償内容が合っているかを確認しましょう。

地震保険は単独では契約できず、火災保険とセットで加入します。財務省によると、地震保険の保険金額は火災保険金額の30~50%の範囲で設定し、上限は建物5,000万円、家財1,000万円です。

地震による火災や倒壊は、通常の火災保険だけでは補償されません。地震保険を付けるか、建物と家財をそれぞれいくらにするかを確認しましょう。

中古戸建ての修繕費|入居直後と将来分を分ける

中古住宅では、購入直後にすべてを新しくする必要はありません。安全性や生活への影響が大きい部分から優先順位を付けることが、予算を守るコツです。

  • 雨漏り、シロアリ、基礎や構造の不具合
  • 給湯器、浴室、キッチン、トイレなどの水回り設備
  • 屋根、外壁、雨どい、防水部分
  • 分電盤、コンセント、エアコンなどの電気設備
  • 窓、玄関ドア、鍵、防犯設備

戸建てにはマンションの修繕積立金のような強制的な積立がないため、自分で備える必要があります。入居直後の修繕費とは別に、毎月1万~2万円を家の維持費として積み立てると、年間12万~24万円になります。これは制度上の基準ではなく、家計管理の一例です。

購入前に建物状況調査の結果、売主から受け取る告知書、修繕履歴、設備表を確認すると、入居後に発生しそうな工事を整理しやすくなります。

引っ越し・家具・家電|小さな買い足しも一覧化

引っ越し料金は家族の人数、荷物量、移動距離、繁忙期かどうかで変わります。複数社から同じ条件で見積もりを取り、エアコンの移設、不用品処分、梱包などの追加料金まで比べましょう。

家具・家電は、大型製品以外の出費も積み上がります。次の項目を部屋ごとに確認すると漏れを防げます。

  • エアコン、冷蔵庫、洗濯機、テレビ、照明器具
  • カーテン、カーテンレール、網戸
  • ダイニングセット、ソファ、ベッド、収納家具
  • インターネット工事、防犯用品、物干し設備
  • 旧居の退去費用、粗大ごみ処分費

内見時にエアコン、照明、カーテンレールなどの残置物が引き渡し後も残るかを確認しておくと、買い足す金額を具体化できます。

中古住宅への引っ越しに向けて家具と家電を確認する室内

引っ越し費用と家具・家電は、持ち込む物・残る設備・新しく買う物に分けると予算を立てやすくなります。

いつ払う?中古住宅購入後1年間のスケジュール

時期主な支出確認すること
引き渡し前後火災・地震保険、税金の精算、引っ越し、入居前修繕決済日までに必要な現金と振込期限
入居1~3か月家具・家電、生活用品、設備の小修繕必要度の高い物から購入する
取得後数か月以降不動産取得税納税通知書、軽減措置、申告書類、納期限
毎年固定資産税・都市計画税納税通知書、分割納付の各納期限
毎月住宅ローン、光熱費、修繕用の積立家計に余裕を残せる返済額か
不動産取得税の通知時期や固定資産税の納期は、自治体・取得時期・課税処理の状況で異なります。届いた通知書の納期限を必ず確認してください。

資金不足を防ぐために購入前に確認したいこと

  1. 購入時と購入後を一つの表にする:物件価格、購入諸費用、税金、保険、修繕、新生活費を分けて記入します。
  2. 固定資産税の資料を確認する:前年度の納税通知書や評価証明書など、確認できる資料を仲介会社へ尋ねます。
  3. 修繕の優先順位を決める:入居前に必要な工事、1年以内の工事、将来の工事に分けます。
  4. 保険は補償内容をそろえて比較する:保険期間や水災・地震などの条件が違う見積もりは、金額だけで比較しないようにします。
  5. 手元資金を使い切らない:予備費と生活防衛資金を残したうえで購入予算を決めます。

まとめ|物件価格に購入後1年間の費用を足して考える

中古住宅の購入後には、不動産取得税、固定資産税・都市計画税、火災保険・地震保険、修繕、引っ越し、家具・家電などの費用がかかります。

大切なのは、一般的な相場だけで判断せず、検討中の物件の固定資産評価額、軽減要件、建物状態、保険条件を使って見積もることです。物件価格+購入時の諸費用+購入後1年間の費用を一つの資金計画にまとめると、入居後の家計を具体的に確認できます。

よくある質問(FAQ)

中古住宅の購入後には、いくら残しておけば安心ですか?

一律の金額はありません。税金、保険、入居前修繕、引っ越し、家具家電を物件ごとに見積もり、さらに予備費と生活防衛資金を残して判断します。この記事の80万~203万円は、条件を置いた予算例であり、平均額ではありません。

不動産取得税は中古住宅でも必ずかかりますか?

課税対象ですが、一定の中古住宅には軽減措置があります。固定資産評価額や控除額によって税額がゼロになる場合もあります。築年、耐震性能、床面積などの要件を県税事務所へ確認してください。

固定資産税は中古住宅を買った年から払いますか?

法律上、その年の固定資産税の納税義務者は1月1日時点の所有者です。ただし、売買では引き渡し日などを基準に売主と買主で精算する契約が一般的です。契約書と精算書で確認しましょう。

戸建ての維持費には何が含まれますか?

固定資産税・都市計画税、保険料、点検費、屋根・外壁・水回り・給湯器などの修繕費が主な項目です。住宅ローンや光熱費、庭の手入れ、防犯設備なども家計上は考慮します。

火災保険に入れば地震による火災も補償されますか?

通常の火災保険だけでは、地震・噴火・津波を原因とする火災や損壊などは補償されません。地震保険は火災保険とセットで契約します。

参考・出典リンク

税制・保険制度は変更されることがあります。税額は自治体・県税事務所、保険料と補償内容は保険会社・取扱代理店へ個別にご確認ください。

監修

この記事の監修者

結城 義則

狭山不動産株式会社

宅地建物取引士2級ファイナンシャル・プランニング技能士不動産業界30年

中古住宅は購入価格だけでなく、税金・保険・修繕まで含めて総額を確認することが大切です。物件の状態とご家族の家計に合わせて資金計画を立てましょう。

狭山市・入間市・所沢市を中心とした不動産売買と住まい探しに関する実務経験をもとに、記事内容を確認しています。

監修日:2026年9月4日