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2026-09-13
24時間換気をつけているのにカビる原因は?空気の通り道を点検

24時間換気をつけているのにカビる原因は?空気の通り道を点検

24時間換気を運転しているのにカビが発生する場合は、換気扇の動作だけでなく、給気口から排気口までの空気の通り道を確認しましょう。 給気口の閉鎖、フィルターの目詰まり、家具による遮断、室内ドア周辺の通気不足があると、換気設備が動いていても一部の部屋に湿気が残ることがあります。ただし、同じ場所にカビが繰り返し発生する場合は、結露、雨漏り、配管からの漏水なども考えられます。

24時間換気は「給気・通気・排気」がつながって初めて機能します。 この記事では、24時間換気をつけているのにカビる主な原因、自分でできる点検手順、専門業者へ相談したいサイン、狭山市・入間市・所沢市で物件を見学するときの換気チェックポイントを解説します。

この記事でわかること

  • 24時間換気の基本的な仕組み
  • 運転中でもカビや湿気が発生する主な原因
  • 給気口から排気口までの点検手順
  • カビが発生した場所ごとの確認ポイント
  • 専門業者へ相談したい症状
  • 物件見学で確認したい換気設備と空気の流れ

24時間換気をつけているのに、部屋がじめじめする、窓や壁にカビが出る、収納の中がカビ臭い。このような場合は、換気扇が動いていても、住宅の中で空気が正しく流れていない可能性があります。

カビが発生すると、除湿機を追加したり窓を開けたりすることだけに目が向きがちです。しかし、最初に確認したいのは、外から入った空気が室内を通り、排気口から外へ出られる状態になっているかどうかです。

給気口から排気口までの空気の通り道を確認する住宅の室内

24時間換気は、給気口から入った空気が居室を通り、換気扇などの排気口から外へ出ることで機能します。

24時間換気は「給気・通気・排気」で成り立つ

24時間換気とは、機械換気設備を連続運転して、住宅内の空気を計画的に入れ替える仕組みです。

国土交通省によると、シックハウス対策として、原則すべての建築物に機械換気設備の設置が義務付けられています。住宅では、一般的に1時間当たり0.5回以上の換気回数を確保する設備が求められます。

0.5回とは、計算上、1時間で室内空気の半分に相当する量を入れ替えるという意味です。ただし、換気設備を設置してスイッチを入れるだけで、すべての部屋が均等に換気されるとは限りません。

1.給気 給気口などから外の空気を室内へ取り入れます。
2.通気 ドア下などを通って空気が住宅内を移動します。
3.排気 換気扇や排気口から湿気を含む空気を外へ出します。

この3つのうち、どこかがふさがると換気量が低下したり、特定の部屋だけ空気が滞留したりします。とくに、居室の給気口を閉じたまま、浴室やトイレの換気扇だけを動かしている場合は注意が必要です。

エアコンと24時間換気は役割が違います。
一般的な家庭用エアコンは、主に室内の空気を吸い込み、温度や湿度を調整して室内へ戻します。外気との入れ替えを行う24時間換気とは別の設備です。エアコンを使っていても、住宅に備わった換気設備は基本的に継続して運転します。

24時間換気をつけてもカビる6つの原因

1.給気口が閉まっている

寒さ、暑さ、音、花粉などを理由に、壁や天井の給気口を閉じていないでしょうか。排気用の換気扇が動いていても、外から空気が入る場所がなければ、計画された換気量を確保しにくくなります。

給気口の開閉状態を確認し、家具、カーテン、収納物などで覆わないようにします。機種によって使用方法が異なるため、住宅設備の取扱説明書も確認してください。

2.給気口や換気扇のフィルターが詰まっている

給気口や換気設備のフィルターには、外気中のほこりや虫、室内の汚れが付着します。

一般財団法人住宅金融普及協会は、フィルターが詰まると、ファンが動作していても新鮮な空気の供給が止まる場合があるため、定期的な清掃が必要と説明しています。

室内側だけでなく、外壁側のベントキャップや防虫網が目詰まりしている場合もあります。高所など安全に作業できない場所は無理に触らず、設備業者へ相談しましょう。

3.換気設備の周囲を家具でふさいでいる

給気口や換気設備の吹出口の前に背の高い家具を置いたり、カーテンで覆ったりすると、空気が室内へ広がりにくくなります。

家具の裏側にも湿気がたまりやすくなるため、外壁側や北側の壁に大型家具を密着させている場合は注意が必要です。

4.室内ドア周辺で空気が止まっている

居室へ取り入れた空気は、室内ドアの下部にある隙間などを通って、浴室、洗面室、トイレなどの排気設備へ移動します。

ドア下の隙間が厚いカーペットや荷物でふさがれていると、部屋から空気が出にくくなる場合があります。ドアを閉めた部屋だけカビ臭い、寝室だけ湿度が下がらないという場合は、給気口だけでなく、排気側へ向かう通気経路も確認します。

5.室内で発生する水蒸気が多い

24時間換気には計画された換気能力があります。室内干し、入浴、調理、加湿器、観葉植物、寝汗などによって多量の水蒸気が発生すると、通常の換気だけでは湿度を十分に下げられない場合があります。

浴室や調理中は局所換気扇を使い、室内干しをする場合はエアコンの除湿運転や除湿機、サーキュレーターなどを状況に合わせて組み合わせます。

6.換気以外に建物上の原因がある

カビが同じ壁面へ繰り返し発生する、壁紙が浮いている、床が湿っている、雨のあとにカビ臭さが強くなる場合は、雨漏りや漏水、外壁内・床下の結露なども考えられます。

この場合、室内の換気や除湿だけでは根本的な解決になりません。原因を特定せず表面のカビだけを清掃すると再発する可能性があるため、建物の点検を検討してください。

自分でできる空気の通り道の点検手順

換気設備を分解する前に、住宅全体を空気の入口から出口までの順番で確認します。清掃方法や部品の取り外し方は機種ごとに異なるため、必ず取扱説明書を優先してください。

  1. 24時間換気のスイッチを確認する
    停止していないか、警告表示や異常音がないかを確認します。
  2. 各居室の給気口を確認する
    給気口が開いているか、家具やカーテンでふさがれていないかを確認します。
  3. フィルターの汚れを確認する
    取扱説明書に従って、ほこりや目詰まりがないかを点検します。
  4. 室内ドア周辺を確認する
    ドア下の隙間や通気部分をカーペット、荷物、ほこりがふさいでいないか確認します。
  5. 排気口を確認する
    浴室、洗面室、トイレなどの排気口に汚れがたまっていないかを確認します。
  6. 湿度を部屋ごとに比較する
    リビングだけでなく、寝室、収納、北側の部屋でも湿度を測ります。
  • 給気口を閉じたままにしていない
  • 給気口の前に家具やカーテンがない
  • フィルターがほこりで目詰まりしていない
  • 室内ドア下の隙間を物がふさいでいない
  • 排気口から異音や異臭がしていない
  • 家具と壁の間に点検できる余白がある
  • 同じ場所に結露や染みが繰り返し発生していない

自己判断で設備を分解しないでください。
換気扇本体、ダクト、外壁側の部品などを無理に外すと、破損やけがにつながるおそれがあります。電気部品を含む設備、高所にある換気口、取扱説明書に分解方法が記載されていない部分は、専門業者へ相談してください。

カビが発生した場所から原因を考える

室内全体の湿度が同じでも、壁の表面温度、窓の位置、収納量、家具配置によって、カビの出やすさは場所ごとに変わります。

どこに、いつ、どのように発生したかを記録すると、原因を絞り込みやすくなります。

場所確認したいポイント主な対応
北側の部屋・外壁側壁の冷え、家具の密着、給気口の閉鎖家具を壁から離し、給気と空気の循環を確認する
クローゼット・押入れ収納の詰め込み、湿った寝具、空気の滞留収納量を見直し、除湿中に扉を開けて風を通す
窓・カーテン周辺結露、カーテンによる給気口の遮断結露を拭き取り、給気口の位置と開閉を確認する
浴室・洗面室換気扇の汚れ、入浴後の水分、湿気の広がり局所換気を使い、フィルターと排気経路を点検する
家具の裏外壁への密着、空気が動かない狭い隙間点検・清掃できる余白を設け、除湿と送風を行う
特定の壁・天井だけ雨漏り、配管漏水、壁内結露の可能性表面清掃だけで済ませず、専門家へ点検を依頼する
カビや湿気が気になる場所ごとの確認ポイント

換気だけで様子を見ず、専門業者へ相談したいサイン

次のような状態がある場合は、換気不足だけでなく、漏水や建物内部の結露、換気設備の故障などが隠れている可能性があります。

  • カビを清掃しても短期間で同じ場所に再発する
  • 壁紙の浮き、変色、染み、床の膨れがある
  • 雨が降ったあとに壁や天井が湿る
  • 換気設備から異音や焦げたようなにおいがする
  • 排気口を清掃しても空気の流れが改善しない
  • 床下や天井裏から強いカビ臭がする
  • 広い範囲にカビが発生している

賃貸住宅の場合は、設備を交換したり壁を剥がしたりする前に、管理会社や貸主へ状況を伝えます。発生場所、日時、天候、湿度、換気設備の使用状況を写真と一緒に記録しておくと相談しやすくなります。

狭山不動産が物件見学で確認したい換気ポイント

家を購入するときは、窓の数だけで「風通しが良い」と判断しないことが大切です。窓開けによる通風と24時間換気では、空気の流れ方が異なります。

狭山不動産では、実際の暮らしを想定して次の点を確認することをおすすめします。

  • 各居室に給気口があり、家具でふさがれにくい位置か
  • 給気口から水回りの排気口まで空気が流れやすいか
  • 室内ドアを閉めても通気経路が確保されているか
  • 浴室、洗面室、トイレの換気設備に異音や強い汚れがないか
  • 北側の部屋、収納、家具設置予定場所にカビ臭や結露跡がないか
  • 窓枠、壁紙、天井、収納内に染みや変色がないか
  • 設備の取扱説明書や点検・交換履歴を確認できるか

中古住宅では、内装がきれいに見えても、収納の奥や家具を置いていた壁面に湿気の痕跡が残っていることがあります。晴れた日だけでなく、可能であれば雨のあとや湿度の高い日にも周辺状況を確認すると、普段とは異なる気付きが得られる場合があります。

「通風」と「換気」は分けて考えましょう。
通風は、主に窓などから自然の風を通すことです。一方、24時間換気は、機械設備によって必要な空気を計画的に入れ替える仕組みです。窓を閉める時間が長い住宅では、窓の向きだけでなく、給気口・通気経路・排気口まで確認することが重要です。

換気や湿気も含めて相談できる狭山不動産

狭山不動産では、狭山市・入間市・所沢市を中心に、新築戸建て、中古戸建て、マンション、土地の購入相談に対応しています。

物件価格や間取りだけでなく、窓の位置、日当たり、給気口、換気設備、収納、水回りの配置など、入居後の暮らしやすさにつながる条件も一緒に確認できます。

現在の住まいでカビや湿気に悩んでいる場合は、換気設備の見直しや内装の修繕など、状況に応じたリフォームについてもご相談いただけます。

まとめ|換気扇だけでなく空気の入口と通り道を確認

24時間換気をつけているのにカビや湿気が改善しないときは、換気扇の運転だけを確認するのでは不十分です。給気口から空気が入り、室内を移動し、排気口から外へ出るまでの経路を順番に確認しましょう。

給気口の閉鎖、フィルターの目詰まり、家具やカーテンによる遮断、室内ドア周辺の通気不足は、自分でも確認しやすいポイントです。

一方、特定の壁や天井だけが濡れる、カビが何度も再発するといった場合は、雨漏りや漏水なども考えられます。除湿や表面清掃だけで済ませず、必要に応じて専門家へ点検を依頼しましょう。

これから家を探す方は、間取り図だけでなく、換気設備の位置や空気の流れまで現地で確認することが大切です。

24時間換気とカビに関するよくある質問(FAQ)

24時間換気をつけていればカビは完全に防げますか?

完全に防げるとは限りません。給気口やフィルターの状態、室内干しや入浴で発生する水蒸気、家具配置、結露、雨漏りなどもカビの発生に影響します。24時間換気を基本に、必要に応じて除湿や送風、建物の点検を組み合わせます。

24時間換気の給気口は閉めてもよいですか?

原則として、住宅の換気計画に使われている給気口は開けて使用します。閉じると外気を取り入れにくくなり、計画された空気の流れが働かない場合があります。操作方法は建物や設備の取扱説明書を確認してください。

エアコンを運転していれば24時間換気は止めてもよいですか?

一般的な家庭用エアコンと24時間換気は役割が異なります。エアコン使用中も、住宅に設置された24時間換気設備は基本的に継続運転します。ただし、設備ごとの正しい使い方は取扱説明書を優先してください。

給気口や換気扇のフィルターはどのくらいの頻度で掃除しますか?

必要な頻度は機種、設置場所、周辺環境によって異なります。取扱説明書に記載された点検・清掃時期を基準にしてください。目に見えるほこりや目詰まり、換気量の低下がある場合は早めに確認します。

カビが何度も同じ場所に出る場合はどうすればよいですか?

換気不足だけでなく、結露、雨漏り、配管漏水、壁内や床下の湿気が原因となっている可能性があります。表面の清掃だけで繰り返す場合は、建物や設備の専門業者へ点検を相談してください。

参考・出典リンク

この記事は、2026年9月時点で確認できる公的機関・関連団体・メーカーの公開情報をもとに作成しています。設備の使用方法や清掃方法は、建物および製品の取扱説明書を優先してください。

監修

狭山不動産スタッフ

狭山不動産 結城義則の顔写真

結城 義則(業界経験22年)

所有資格

宅地建物取引士 FP(ファイナンシャル・プランナー)

本記事は、国土交通省などが公開する住宅換気の一次情報を確認したうえで、不動産実務の経験と宅地建物取引士・FPとしての知見をもとに、24時間換気の仕組みと住宅購入時に確認したいポイントという観点から監修しています。

カビや湿気の原因は、換気設備の状態、住まい方、結露、雨漏り、漏水などによって異なります。本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の住宅における原因を特定するものではありません。異常や広範囲のカビがある場合は、建物や設備の専門業者へご相談ください。

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