不動産ブログ

2024-10-20 11:59:56
土地購入の落とし穴?セットバックとは

こんにちは!狭山不動産(株)広報課Sです。

土地を購入した際に、「セットバック要」と記載されていることがあります。
セットバックとは一体何なのでしょう?何のために、どうすること?
メリットやデメリットは?

今回はセットバックについて解説します。

セットバックとは

建物の接する道路は幅員4m(または6m)以上でなければならないと法律で定められています。
道路幅が4m(または6m)に満たない場合は、幅を増やすために隣接する土地を削って道路としなければなりません。
この道路幅を増やすために土地境界線を後退させ、土地の面積を狭めることを「セットバック」と呼びます。

セットバックを行うと土地の面積が減るので、建てられる建物の面積も減ります。
その一方でセットバックを行わなければ新しく建物が建てられなかったり、
セットバックを行うことで土地の価値が上がったりすることもあります。

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ACTUS(アクタス)エミテラス所沢店舗外観

セットバックを行うメリット

セットバックを行うと、当然ですが前面道路幅が広くなります。
前面道路が広ければ車の出し入れに苦労せず済みますし、日当たりや風通しも良くなります。
また、見通しが良くなることによって事故を防いだり、空き巣に狙われにくくなるというメリットもあります。
いざというときに緊急車両が駆け付けやすくなります。
火災や事故、急病といったときに消防車や救急車が駆け付けられないのは困りますよね。

セットバックの大きなメリットの一つが「再建築」についてです。
セットバックが必要な土地はセットバックをしない限り、新しく建物を建てることができません。
ですが、セットバックを行えば通常の土地の扱いとなるので、建物の建築が可能となります。

また、セットバックを行った部分は非課税の対象となります。
適切な申告を行えば、固定資産税が軽減されます。

ACTUS(アクタス)エミテラス所沢店舗外観

セットバックする際の注意点

セットバックには様々なメリットがありますが、注意しなければならない点もいつくかあります。

まず、セットバック部分を非課税とするためには申告が必要です。
セットバックを行ったから自動的に固定資産税が軽減されるわけではないのです。
固定資産税・都市計画税非課税申告書(公共の用に供する道路)(外部サイト)を記入し、提出する必要があります。
複雑な手続きではありませんが、うっかりと忘れないようにしましょう。

再建築に関しても注意が必要です。
セットバックは道路の中心線から計測を行うため、
自分の土地のセットバックを行っても、向かいの土地がセットバックを行っていない場合は道路幅が足りず再建築の条件が達成できない場合があります。
この点において、向かいの土地権利者とトラブルが起きる可能性があります。

向かいに土地がない場合(川や崖などの場合)はトラブルの心配も少ないですが、代わりにセットバックする範囲が広くなります。
セットバックの目的は道路幅を4m以上(6m以上)にすることなので、足りない部分を自分の土地だけで賄わなければならないためです。

また、セットバックのためにかかる費用は原則、土地所有者の自己負担となります。
一部自治体では費用補助を受けられる可能性がありますので、
セットバックを行う前に自治体の情報を確認しましょう。

とはいえセットバックに関しては拒否することができないので、「しない」という選択肢はありません。

ACTUS(アクタス)エミテラス所沢店舗外観

まとめ

セットバックについて解説いたしました。
セットバックは法律で定められており、安全な道路幅を保つために必要です。
セットバックを拒み続けると近隣とのトラブルに発展したりもしますので、
適切に対処しましょう。

狭山不動産ではセットバック不要の物件を多数紹介しております。
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