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2026-10-20
マンションの敷地権とは?中古マンション購入前に知りたい土地の持分と登記
中古マンションの外観を見ながら購入を検討する日本人夫婦

マンションの敷地権とは、専有部分と原則一体で扱われる土地に関する権利です。中古マンションの購入前に、敷地権割合、権利の種類、登記の記載を確認しましょう。

マンションの敷地権とは?中古マンション購入前に知りたい土地の持分と登記

公開日:2026年10月20日

中古マンションを探していると、物件資料や重要事項説明書に「敷地権」「敷地権割合」という言葉が登場します。建物の一室を購入するのに、土地の持分まで確認する必要があるのか、疑問に感じる方もいるでしょう。

マンションの購入では、専有部分の所有権だけでなく、その建物が建っている土地を利用する権利も重要です。ただし、マンションの敷地権があるからといって、土地を所有しているとは限りません。

この記事では、敷地権と土地の持分の違い、敷地権割合の意味、登記事項証明書の確認方法を整理します。中古マンションの契約前に確認したいポイントも紹介します。

マンションの敷地権とは何ですか?

敷地権とは、マンションの専有部分を所有するための土地に関する権利のうち、専有部分と原則一体で処分されるものとして登記された権利です。土地の共有持分である「所有権」のほか、「地上権」や「賃借権」などが敷地権となる場合があります。

中古マンションを購入するときは、敷地権の有無だけで判断せず、権利の種類と割合、土地の登記内容を確認することが重要です。

  • 向いている人:中古マンションを比較中で、土地に関する権利も把握したい方。
  • 確認したいこと:敷地権の種類、敷地権割合、対象となる土地、登記上の権利関係。
  • 迷う場合の判断軸:所有権か借地権か、住戸と土地の権利が一体で取得できるか、利用条件に問題がないか。

中古マンション購入では敷地権の種類と登記の確認が重要

マンションの敷地権は、専有部分と土地に関する権利を原則一体で扱うための登記上の仕組みです。購入前には、敷地権の種類・割合と、対象となる土地を確認することが判断の目安になります。敷地権の表示がない物件や借地権付き物件では、土地の登記や契約条件を個別に調べる必要があります。

  • 敷地権があっても、土地の所有権とは限りません。
  • 敷地権割合は、特定の土地を自由に使える面積ではありません。
  • 登記事項証明書では、敷地権の種類と割合を確認します。
  • 土地の登記や管理規約も照合し、契約前に不明点を整理しましょう。

敷地権・敷地利用権・土地の持分は何が違う?

マンションの土地に関する権利を理解するには、「敷地利用権」「敷地権」「土地の共有持分」を区別することが重要です。似た言葉ですが、意味と確認する書類が異なります。

敷地利用権とは、マンションの土地を利用するための権利

敷地利用権とは、マンションの専有部分を所有するために、建物の敷地に対して持つ権利のことです。土地の所有権だけでなく、地上権や賃借権なども含まれます。

つまり、マンションの敷地を利用するための権利全般を指す言葉です。土地を共同で所有する場合も、借りて利用する場合も、敷地利用権が関係します。

敷地権とは、住戸と原則一体で扱われる登記上の権利

敷地権とは、敷地利用権のうち、専有部分と原則分離して処分できないものとして登記された権利のことです。

区分所有法第22条では、共有の所有権など一定の敷地利用権について、専有部分と分離して処分することを原則禁止しています。ただし、管理規約に別段の定めがある場合などは取扱いが異なります。

通常の売買では、住戸の所有権と敷地権を一体として取得することを想定します。

土地の共有持分とは、土地の所有権を共有する割合

土地の共有持分とは、複数の所有者が同じ土地を共有している場合に、それぞれが持つ所有権の割合のことです。

敷地権の種類が「所有権」であれば、土地の共有持分に関係します。一方、敷地権の種類が「賃借権」であれば、土地の所有権を取得するわけではありません。

この記事では、敷地権をマンション購入時の登記上の権利として扱い、土地の共有持分とは区別して説明します。

中古マンションの敷地権の登記を確認するため書類をめくる手元

中古マンションの敷地権を確認する5つの判断基準

敷地権を確認する際は、登記事項証明書に記載されているかだけでなく、どの土地にどのような権利を持つのかを整理しましょう。購入後の利用条件や権利関係を理解するため、次の5項目が判断材料になります。

1.敷地権の登記があるか

対象住戸の登記事項証明書で、表題部に「敷地権の表示」があるか確認します。この欄がない場合は、土地の権利が別に登記されている可能性などを調べる必要があります。

2.敷地権の種類が所有権か借地権か

所有権であれば土地の共有持分に関係しますが、地上権や賃借権の場合は土地を利用するための権利です。借地の場合には、契約期間や地代、譲渡に関する条件などが購入判断に影響します。

3.敷地権割合と対象土地が一致しているか

敷地権割合は住戸ごとに登記されています。土地が複数筆ある場合は、土地の符号ごとに権利の種類と割合を確認し、売買対象となる土地に漏れがないか整理しましょう。

4.土地や建物の権利関係に問題がないか

登記事項証明書の権利部では、所有者や抵当権などの記載を確認します。売主の権利、担保権の抹消予定、土地と建物の登記関係を確認し、売買時に取得する権利の内容を明確にしておくことが大切です。

5.管理規約や住宅ローンの条件に影響しないか

敷地権が所有権か借地権かによって、確認すべき契約条件が異なる場合があります。また、購入予定の物件を住宅ローンの担保として扱えるかなど、金融機関の審査条件も事前確認が必要です。

敷地権割合とは?土地の何割を所有する意味なのか

敷地権割合とは、マンションの専有部分に結び付いている敷地権の割合のことです。敷地権の種類が所有権なら土地の共有持分の割合に関係しますが、賃借権などの場合は土地の所有割合を示すものではありません。

敷地権割合は土地の使用面積ではない

仮に所有権の敷地権割合が「100分の1」と記載されていても、土地全体のうち特定の1%を自由に使用できるという意味ではありません。これは共有持分の割合を説明するための仮の数値です。

敷地のどこを使用できるかは、共用部分の利用ルールや管理規約などによって決まります。専用庭や駐車場についても、敷地権割合だけで専用使用権の有無を判断することはできません。

敷地権割合は住戸の床面積と一致するとは限らない

敷地利用権の割合は、専有部分の床面積を基準として定められる場合があります。ただし、区分所有法では管理規約によって別の割合を定めることも認められています。

そのため、住戸の専有面積から独自に計算した割合を、登記上の敷地権割合として扱うことは適切ではありません。実際の割合は対象住戸の登記記録で確認しましょう。

敷地権割合と管理組合の議決権割合も別のもの

敷地権割合は土地に関する権利の割合ですが、管理組合の議決権割合は総会などの意思決定に関係するものです。両者が同じとは限りません。

購入後の管理組合への参加や決議の仕組みは、管理規約で別途確認する必要があります。

敷地権の種類と登記はどこで確認する?

中古マンションの敷地権は、主に区分建物の登記事項証明書で確認できます。対象となる土地や実際の利用条件については、土地の登記事項証明書、重要事項説明書、管理規約なども照合します。

登記事項証明書の「敷地権の表示」を確認する

区分建物の登記事項証明書には、建物全体と対象住戸に関する情報が記録されています。敷地権を調べる際は、主に次の欄を確認します。

この表では、確認する書類と記載欄、そこから分かる情報を整理しています。

確認書類・記載欄確認できる内容購入前の確認ポイント
建物の表題部
敷地権の目的である土地の表示
土地の所在・地番、地目、地積など敷地権の対象となる土地を確認する
専有部分の表題部
敷地権の表示
敷地権の種類、割合、土地の符号など所有権か借地権か、割合はいくつかを確認する
建物の権利部所有権、抵当権などの登記情報売主の権利や担保権の状態を確認する
土地の登記事項証明書土地の権利関係、敷地権である旨の記録など建物の敷地権と土地の登記を照合する
重要事項説明書・管理規約敷地に関する権利、契約条件、利用ルール借地条件や敷地の使用方法を確認する

まずは対象住戸の登記事項証明書で、敷地権の種類と割合を確認します。次に土地の記載と重要事項説明書を照合し、取得する権利の範囲を整理しましょう。登記と契約内容の関係が分かりにくい場合は、契約前に不動産会社へ説明を求めることが判断材料になります。

敷地権の表示がない場合は土地の登記も確認する

築年数の経過したマンションなどでは、敷地権の登記がなく、土地の共有持分が建物と別に登記されている場合があります。

この場合、建物の登記事項証明書だけでは土地に関する権利を把握できないことがあります。土地の登記を確認し、売主がどのような権利を持ち、その権利が売買対象に含まれるのか調べる必要があります。

借地権付きマンションは契約期間にも注意する

敷地権の種類が地上権や賃借権の場合、土地の所有権を取得する場合とは条件が異なります。特に契約期間、地代、更新の取扱い、譲渡に必要な手続きなどを確認しましょう。

借地権付きマンションでも、普通借地権と定期借地権などでは契約終了時の取扱いが異なります。権利の種類だけで判断せず、契約書に記載された具体的な条件を確認することが大切です。

参考法令:建物の区分所有等に関する法律第2条第6項・第22条、不動産登記規則第118条・第119条。個別の登記・契約関係によって取扱いは異なります。

中古マンションの共用通路と植栽がある敷地の様子

狭山市・所沢市・入間市でマンションを探す際の現地確認

狭山市・所沢市・入間市周辺で中古マンションを選ぶ場合も、敷地権の確認方法は基本的に同じです。登記上の権利と現地の利用状況を照合することが重要になります。

現地見学では、建物の室内だけでなく、敷地内の通路、駐車場、駐輪場、共用庭などにも目を向けてみましょう。

ただし、見た目で敷地の境界や所有関係を判断することはできません。敷地として一体的に利用されている場所でも、土地の登記上の扱いや使用条件が異なる場合があります。

気になる部分があるときは、重要事項説明書や管理規約、必要に応じて地積測量図などの資料を確認し、利用条件を整理しましょう。

狭山不動産エリアで見られやすい検討条件

狭山不動産で住まい探しをご相談いただく際には、マンションの専有部分だけでなく、敷地権の種類や管理規約、駐車場の利用条件などを整理することがあります。

  • 所有関係:土地の所有権か借地権か、敷地権の登記があるか。
  • 敷地の利用:駐車場・駐輪場・共用庭などの利用条件。
  • 管理関係:管理規約、使用細則、管理費・修繕積立金。
  • 購入資金:物件の権利関係が住宅ローンの利用条件に影響しないか。
  • 将来の住み替え:売却時にも説明が必要となる権利関係や契約条件。

物件を比較するときは、立地や間取りだけでなく、土地をどのような権利で利用しているかについても確認しましょう。

マンションと戸建てでは土地の持分はどう違う?

マンションと戸建てでは、土地に関する権利の持ち方が異なる場合があります。マンションは複数の区分所有者で敷地に関する権利を共有することがありますが、一般的な土地所有権付きの戸建てでは、土地を単独で所有する形態が考えられます。

ただし、戸建てでも借地上に建物を所有する場合や、土地を共有する場合があります。住宅の種類だけで土地の権利関係が決まるわけではありません。

マンションは建物の管理や敷地利用のルールを区分所有者間で共有する点にも特徴があります。購入するときは、土地の権利に加えて管理規約や修繕計画も確認する必要があります。

住まい選びでは、マンションの利便性や管理体制と、戸建ての土地利用の自由度などを、実際の権利条件に合わせて比較すると検討しやすくなります。

中古マンション購入に関する情報・相談先

敷地権は購入判断の一要素です。間取り、管理状態、立地、資金計画なども合わせて検討しましょう。

マンションの権利関係が分かりにくいと感じたら

中古マンションの購入では、登記上の敷地権や土地の持分まで確認すると、物件ごとの条件を比較しやすくなります。

狭山市・所沢市・入間市周辺で住まいをお探しの方は、気になるマンションの条件整理について、狭山不動産へご相談ください。購入を決める前の段階でもご相談いただけます。

中古マンション購入前に敷地権を確認する6つのステップ

敷地権を確認するときは、物件資料から登記、契約条件へと順番に調べると整理しやすくなります。次の流れを参考にしてください。

  1. 物件資料で土地の権利を確認する:所有権か借地権かなど、土地に関する基本情報を把握します。
  2. 対象住戸の登記事項証明書を確認する:敷地権の表示、種類、割合を調べます。
  3. 対象となる土地を照合する:土地の符号、地番、土地の登記内容などを確認します。
  4. 管理規約や利用条件を確認する:駐車場、専用庭、共用施設などの使用条件を確認します。
  5. 借地条件や住宅ローンへの影響を確認する:借地権付き物件など、個別条件がある場合は契約内容と金融機関の取扱いを確認します。
  6. 重要事項説明と売買契約の内容を照合する:取得する住戸と土地に関する権利、不明点への説明、引渡し時の条件を確認します。
中古マンションの登記と購入条件について不動産会社に相談する夫婦

中古マンションの敷地権・土地持分チェックリスト

購入前の確認事項をまとめました。物件資料を比較するときや、不動産会社へ相談する際に活用してください。

  • 対象住戸の登記事項証明書を確認した
  • 敷地権の表示があるか確認した
  • 敷地権の種類が所有権・地上権・賃借権のいずれか確認した
  • 敷地権割合と土地の符号を確認した
  • 敷地権の対象となる土地を照合した
  • 敷地権の表示がない場合は土地の権利関係を別途確認した
  • 管理規約と敷地の使用条件を確認した
  • 借地権付きの場合は期間・地代・譲渡条件を確認した
  • 抵当権などの登記と住宅ローンの条件を確認した
  • 重要事項説明書と売買契約書の内容を照合した

よくある質問

敷地権があればマンションの土地を所有しているのですか?

いいえ、敷地権があるだけで土地の所有者になるとは限りません。敷地権の種類が「所有権」であれば土地の共有持分に関係しますが、「地上権」や「賃借権」であれば土地を利用する権利です。登記事項証明書の「敷地権の種類」を確認しましょう。

敷地権割合が大きいほど敷地を自由に使えますか?

敷地権割合は土地に関する権利の割合を示すもので、特定の場所を自由に使える範囲ではありません。共用庭、駐車場、専用庭などの利用条件は、管理規約や使用細則、個別の契約内容を確認する必要があります。

敷地権の表示がない中古マンションは購入できませんか?

表示がないだけで直ちに購入できないとは限りません。土地の共有持分が建物とは別に登記されている場合などがあります。土地の登記事項証明書、契約関係、売主の権利を調べ、住戸と土地に関する権利を適切に取得できるか確認しましょう。

借地権付きマンションの購入で注意することは?

敷地権の種類が地上権や賃借権の場合は、土地の所有権を取得する取引とは条件が異なります。借地期間、地代、契約の更新・終了、譲渡に関する条件、住宅ローンの取扱いを契約書と重要事項説明書で確認しましょう。

敷地権の種類と割合はどこで確認できますか?

法務局で取得する対象住戸の登記事項証明書にある、表題部の「敷地権の表示」を確認します。「敷地権の目的である土地の表示」で対象となる土地も照合しましょう。土地が複数筆ある場合は、土地の符号ごとの記載を確認してください。

まとめ|マンションの敷地権は登記と土地の権利をセットで確認

マンションの敷地権は、建物の専有部分と土地に関する権利を原則一体で扱う仕組みです。中古マンションを購入する際には、住戸の所有権に加え、敷地権の種類や土地の持分も確認しておきましょう。

  • 敷地権の種類を確認:所有権と借地権では取得する権利が異なります。
  • 敷地権割合を確認:登記された割合と対象土地を照合しましょう。
  • 契約内容まで確認:管理規約や借地条件、住宅ローンへの影響も整理しましょう。

中古マンションの購入では、敷地権だけでなく、管理状態や立地、購入資金なども大切な判断材料です。狭山市・所沢市・入間市周辺でマンションを検討する際は、物件ごとの権利関係と暮らしの条件を整理して比較しましょう。

この記事の執筆・監修

狭山不動産株式会社 広報担当

掲載内容は一般的な住まい選びの考え方であり、物件ごとの条件や費用は異なります。具体的な検討時には最新情報をご確認ください。

中古マンションの敷地権や購入条件を整理したい方へ

土地の持分や登記、管理規約など、マンション購入には確認しておきたい項目があります。気になる物件の条件を整理しながら、ご希望に合う住まいを検討してみませんか。

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